映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

映画

「希望の灯り」監督トーマス・ステューバー at シネリーブル梅田

kibou-akari.ayapro.ne.jp ここが旧東ドイツの一地域、とは当初分からないがネイティブなドイツ系の人には言葉と空気感でそれは伝わるのであろう。後半になって、ある男によって語られる東ドイツ時代の「輝き」によって、国民の生活を物心両面で抑圧していた…

「轢き逃げ-最高の最悪な日-」監督・水谷豊 at 109シネマズHAT神戸

www.hikinige-movie.com 水谷豊監督第二作はサスペンス・ミステリー。途中で「真相」が見えて来るストーリーなので詳細は記せないが、ヒッチコックの「サイコ」('60)はヒントになっているだろうと思われる。 神戸の街を俯瞰するドローン撮影が下降して一台の…

「記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜」監督ロブ・ライナー at TOHOシネマズ シャンテ

www.shockandawemovie.com 「LBJ」('17)に続き事実に基づいたアメリカの政治史を描くロブ・ライナー。先の「バイス」で描かれていた政治家、国家の陰謀をジャーナリスト側から描く。9.11以後の露骨な世論誘導、報道規制は「バイス」でチェイニーとラムズフェ…

「ハンターキラー 潜航せよ」監督ドノバン・マーシュ at 109シネマズHAT神戸

hunterkiller.movie 脚本に「ロボコップ」('87)のプロデューサーの人が入っているが、監督始め余り知らないスタッフ、キャストもさほど派手ではなく、製作国は英国となっている。エンドクレジットには中国系の会社と名前があり資本の一部が入っている模様。 …

「ちいさな独裁者」<本国ドイツ・モノクロ版>監督ロベルト・シュヴェンケ at 淀川文化創造館シアターセブン

www.filmgalerie451.de 原題は大尉、英語ではCaptain。日本人観客のレベルの低さに合わせて、この手のものにはセガールの沈黙シリーズ並みに「ヒトラーの」と付けたがる配給会社だが流石にユダヤ人迫害やヒトラーの暴虐がテーマではない本作にはそれは付けら…

二二八人權影展:媽媽,晚餐吃什麼?in 二二八國家紀念館

www.228.org.tw ママ、ごはんまだ? [DVD] 出版社/メーカー: Happinet 発売日: 2017/08/02 メディア: DVD この商品を含むブログを見る

「バイス」監督アダム・マッケイ at TOHOシネマズ西宮OS

www.vice.movie オープニングは9.11のテロ、その時のホワイトハウスの緊迫、がそこに当時の大統領ジョージ・W・ブッシュ(スティーブ・カレル、そっくり!)はいない。副大統領チェイニー(化けに化けたクリスチャン・ベール)と隣席の弁護士が何やら囁き合う。そ…

「ブラック・クランズマン」監督スパイク・リー at シネリーブル神戸

www.instagram.com 邦題にはナカグロが入っているが原題はkkKが繋がっている。さてそのKKKだが題材とされた映画には「ミシシッピー・バーニング」('88)という傑作があり、またそのものズバリの「クランスマン」('77)なんてのもあった。 本作は事実に基づいた…

「バジュランギおじさんと、小さな迷子」監督カビール・カーン at 塚口サンサン劇場

www.imdb.com 2015年のインド映画、159分あるがダンスと歌をカットしたら20分は縮められるだろうがそれは出来ないお約束。ベッタベタの人情物、ヒーローたるパワンを超人気スター、サルマン・カーンが演じていて、これが無類のお人好し。バックボーンにヒン…

「まく子」監督・鶴岡慧子 at シネリーブル神戸

makuko-movie.jp 西加奈子の原作は未読。一方監督の鶴岡氏は30代、登場する母親世代と子供達の世代の中間ということになる。冒頭の小学校、主人公の男の子サトシ(山崎光)の頭の上から枯葉が降って来て、運動場に行くと大声で漫画を朗読する男、取り囲む子供…

「女王陛下のお気に入り」監督ヨルゴス・アンティモス at シネリーブル神戸

https://www.facebook.com/TheFavouriteFilmUK/ アン王女役オリビア・コールマンが今年のオスカー主演女優賞。 史実に照らし合わせてみると、いやただのwikiからの引用だが、本編で語られているスコットランドとフランスとの戦争というのはスペイン継承戦争…

「グリーンブック」監督ピーター・ファレリー at 109シネマズHAT神戸

www.instagram.com 今年のオスカー3冠。 1962年のNYから始まる。劇中ドン・シェリー(マハーシャラ・アリ)が警官にJFKの弟の司法長官に電話させるシーンがある。JFKの暗殺はこの翌年。孤高の黒人ピアニスト、ドン・シェリーが敢えて差別の激しい南部に演奏旅…

「七夕の妻」監督チョイ・パギリナン、チャールソン・オン、リト・カサヘ at シネリーブル梅田

twitter.com第14回大阪アジアン映画祭の一環で上映。 劇中、日露戦争から20年後、との台詞があるので1930年代前後か。資料によると日本人がフィリピンに入植していたというのは史実らしい。で、その入植日本人(何故か全員関西弁)の一人タナバタ氏が少数民族…

「バーニング 劇場版」監督イ・チャンドン at 元町映画館

www.burning-movie.com 村上春樹の原作「納屋を焼く」は読んだ記憶はあるものの内容はほとんど覚えていない。いやしかしそんなことはどうでも良いぐらいスリリングな映画だ。出資者にNHKがクレジットされており、テレビ版が存在する。50分以上カットしている…

「運び屋」監督クリント・イーストウッド at TOHOシネマズ西宮OS

The Mule Film - ホーム | フェイスブック 原題のmuleを辞書で引くと、頑固者、または騾馬とある。なるほど荷役としての家畜であった騾馬、そして頑固者という意味は本作の主人公アールそのものだ。更に劇中で退役軍人のパーティでバンドが奏でるポルカとは…

「みとりし」特別上映会 in 衆議院第一議員会館

衆議院第二議員会館で打ち合わせ。 衆議院第一議員会館で「みとりし」特別上映会。

「半世界」監督・阪本順治 at TOHOシネマズ鳳

hansekai.jp 近隣の劇場では早朝8時台と夜中21時台しかやっていないので堺まで観に行く。東京では入っていると聞いたが、堺だけちゃんと昼間に観られるというのは阪本監督の出身地だからか? さて、堺よりももっと地方の漁村が舞台の本作。三重県伊勢志摩の記…

「あの日のオルガン」監督・平松恵美子 at 神戸国際松竹

www.anohi-organ.com 長く山田洋次監督に仕えた平松恵美子監督の第二作は戦時中の疎開保育園の物語。 私より3歳下の平松監督は当然ながら戦争を知らない。戦時中を知る山田洋次監督の深い怒りを込めた眼差しとは違う、半ば開き直った現代性を纏う。登場人物…

「すべてが狂ってる」監督・鈴木清順 at シネマヴェーラ渋谷

1960年日活作品。 鈴木清順監督のフィルモグラフィによると1960年だけで5本の監督作品が封切られている。同年に公開されているのがゴダール「勝手にしやがれ」ということでその影響の強い脚本。冒頭に割としっかり撮られている太平洋戦争の激戦、敗走する日…

「恐怖の報酬 」【オリジナル完全版】監督ウィリアム・フリードキン at 宝塚シネ・ピピア

www.imdb.com フリードキンの持ち味は過剰さハッタリだ。先ごろネットフリックスで彼の最新作「悪魔とアモルト神父」('17)を観たがドキュメンタリーの体裁を取りながらまるで抑え切れないサガのように音声とカラーをいじって自身の「エクソシスト」('73)に繋…

「洗骨」監督・照屋年之 at 109シネマズHAT神戸

senkotsu-movie.com 洗骨、検索してみると現代では殆ど行われていない風習のようである。人が死ぬと火葬せずに風葬(映画では遺体が洞窟の中に納められていた)し、4年後それを取り出して洗う、というもの。死者との再会でもあり成仏の意味もあるのかも知れな…

平成31年度大阪芸術大学映像学科卒業制作展

甲南女子大学メディア表現学科の教え子が出演している作品を鑑賞。 若いということはそれだけで特権であるということは、映画をつくるという行為が証明する。30年以上前に同じようなことをしていた私だが、30年経ってもゴダールの匂いがプンプンする映画をつ…

「マイル22」監督ピーター・バーグ at 109シネマズHAT神戸

www.instagram.com クロサワ=ミフネコンビ並みに連作されるピーター・バーグ=マーク・ウォールバーグコンビ作。IMDbでピーター・バーグを検索してみるとプロデューサー、監督、脚本ともの凄く精力的に仕事している。さて今作、中国資本が入っていてそのせい…

「鯉のはなシアター 〜広島カープの珠玉秘話を映像化したシネドラマ〜」監督・時川英之 at シネリーブル梅田

www.home-tv.co.jp もともとは広島ホームテレビで放送されていた番組らしい。エンドロールによると制作はこの局とよしもとクリエイティブエージェンシー。なので徳井義実とスピードワゴンの片方が出ている。シネドラマ、とエクスキューズがあるのは映画では…

「アリー/スター誕生」監督ブラッドリー・クーパー at OSシネマズミント神戸

www.instagram.com 「スター誕生」三度目のリメイク。1976年版は観た記憶があるが映像はカケラも覚えていない。検索してみると内容はこの'76年版が近いようだ。私の記憶が間違っていなければ当初はクリント・イーストウッドが監督するとアナウンスされていた…

「華氏119」監督マイケル・ムーア at 塚口サンサン劇場

michaelmoore.com 冒頭、大方のまるで安堵したかのようなヒラリー・クリントン優勢、ドナルド・トランプ惨敗の2016年の大統領選挙のフッテージに何処かで聴いたことがあるが思い出せない音楽が重なっていて、エンドロールで膝を打った。「オーメン」('76)の…

「きばいやんせ!私」監督・武正晴 at TCC試写室

武正晴監督+足立紳脚本のゴールデンコンビで贈る鹿児島県南大隅町町おこし企画。 担ぎ手がいなくてトラックで神輿を運ぶ祭りの再興‥‥って私の映画「能登の花ヨメ」と丸っきし同じ。打算的な人生を歩んで来たヒロインが亡き父の姿を故郷で思い起こし、祭りの…

「クリード 炎の宿敵」監督スティーヴン・ケイブル・Jr. at TOHOシネマズ西宮OS

www.instagram.com前作「クリード チャンプを継ぐ男」('15)は傑作だったがさてその続編、流石に話しが続かないというか、アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)の父を殺した男、ドラゴ(ドルフ・ラングレン)が息子を連れてロシアから渡米、挑戦を申し…

「お父さんはお人好し」監督・斎藤寅次郎 at 神戸アートビレッジセンター

新春ニッポンの喜劇映画セレクションの一本。 1955年大映京都作品。 昨夜放送されたNHK「ファミリーヒストリー」で堺正章が父堺駿二がほとんど鎌倉の自宅に帰って来ず、京都の撮影所で仕事をしていたと語っていたが、時代劇のみならずこうした現代劇にもコメ…

「動くな、死ね、甦れ!」監督ヴァーレリー・カネフスキー at 元町映画館

www.imdb.com1989年ソ連製作、ということはソ連崩壊前夜。そして描かれている時代は第二次世界大戦直後、舞台はスーチャンという町。検索してみると今はその地名はなく、パルチザンスクという炭鉱町だそうだ。シベリア鉄道の支線が通っているとのことだが、…