映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

映画

「夜の浜辺でひとり」監督ホン・サンス at シネリーブル神戸

crest-inter.co.jp 2年前サンセバスチャン国際映画祭に参加した折、帰路のパリ行きの飛行機の中でホン・サンス監督と邂逅した。同監督は同映画祭で監督賞を受賞。機内ではお祝いと思しき電話にニコニコと応答していた。パリ到着後、トランジットの間に何故か…

「カメラを止めるな!」監督・上田慎一郎 at TOHOシネマズ梅田

kametome.net 新宿K'sシネマ1館からアスミック・エース配給で全国展開、遂にTOHOシネマズへと。そのTOHOシネマズ梅田満席の中鑑賞。 1シーン1カットの映画というのはデジタル時代になって同時多発する。本作前半を観て、毛色は違うがイラン映画「予兆の森で…

「ウインド・リバー」監督テイラー・シェリダン at シネリーブル梅田

セキュリティチェックが必要です いかにも寒そうな山間の牧場、狼のような動物(のちにコヨーテと分かる)が狙撃される。ライフルで一発、絶命。撃った男コリー(ジェレミー・レナー)の顔にタイトル。この最初の1シーンが後々の伏線になっている。寡黙なハンタ…

「検察側の罪人」監督・原田眞人 at 東宝関西営業所試写室

kensatsugawa-movie.jp 雫井脩介の原作は未読ながら、朧げに原作との違いが想像出来る。というのも現在進行形のこの国の問題が随所に盛り込まれているからだ。「怒り」('16)というさほど現世界に向けて怒っていない映画があったが、原田眞人監督は怒っている…

「グッバイ・ゴダール!」監督ミシェル・アサナヴィシウス at 神戸国際松竹

www.imdb.com アサナヴィシウス監督の前作「あの日の声を探して」('14)を見逃しているのが痛恨だがガラリと雰囲気を変えてゴダールと五月革命の時代のパリを描く。ゴダール調の字幕やら即興的な演出やらを楽しげに上書きしている時点でついて行けなかった。…

「ルームロンダリング」監督・片桐健滋 at シネリーブル神戸

www.facebook.com 片桐監督は助監督出身、オリジナル脚本でこれがデビュー作。 かつては「第一回監督作品」というフレーズがポスターに踊ったものだが今ではそんなこともない。目一杯自分らしさをぶつけて我ここにあり、というパッションが‥‥感じられなかっ…

「万引き家族」監督・是枝裕和 at TOHOシネマズ西宮OS

gaga.ne.jp 劇場はほぼ満員。先に言うが、これまでの是枝作品のいくつかの延長線上にある作品なのだがパルムドールを獲るとこういう「入り」になるという映画民度もへったくれもない付和雷同の国民性は治らんのう。 後半、大雪が降り、その翌日擬似親子の別…

「命のバトン」(仮題)プレスリリース

headlines.yahoo.co.jp https://unblink.jp/news/610 にほんブログ村

「30年後の同窓会」監督リチャード・リンクレイター at シネリーブル神戸

www.facebook.com 映画が始まってしばらくして強烈な既視感に囚われ、それが即座にハル・アシュビーの「さらば冬のかもめ」('73)である事を自覚したが、観終わって検索したところ原作者が同じだった。そういう事か。 ずっと曇天のグレーがかったルック。陸軍…

「友罪」監督・瀬々敬久 at TOHOシネマズ西宮OS

gaga.ne.jp 平日の昼間、劇場半分くらいの客入り、重い話なのにまずまずの入り、先日の渋谷で観た「孤狼の血」より入っている感じがする。 原作は未読。ポール・ハギス「クラッシュ」('05)を想起する構成、ただ随所で予想外の展開になるのが面白い。当初、周…

「ママ、ごはんまだ?」3.11フィレンツェ上映動画日本語字幕付き

Go Japan Cinema: What’s for Dinner Mom? ママ、ごはんまだ? [DVD] 出版社/メーカー: Happinet 発売日: 2017/08/02 メディア: DVD この商品を含むブログを見る

「ファントム・スレッド」監督ポール・トーマス・アンダーソン at シネリーブル神戸

www.facebook.com 戦後間も無くのロンドンで精魂込めてドレスを作るレイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)は亡き母を追慕し、有能なマネージャーである姉と暮らしている。日常のルーティンへの拘りは強迫観念に近い。ダンディズムは貫くが独身主義。そんな彼が…

「犬ヶ島」監督ウェス・アンダーソン at シネリーブル神戸

www.facebook.com 完全なるウェス・アンダーソンの世界、とでも形容したいストップ・アニメーション映画。キネマ旬報誌でどなたかが書いていたが、アンダーソンの「俺のニッポン」だ。原日本人は文化を時系列で捉えがちだが、そうではない者が時系列に関係な…

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」監督ショーン・ベイカー at シネリーブル神戸

https://floridaproject.movie/ フロリダ、ディズニーランドの街にあるモーテル「マジック・キャッスル」は実在するらしい。検索すると確認出来た。実際、この映画で描かれているような貧困層の巣窟になっているかどうかは定かではないが、悪趣味とも言える…

「52Hzのラヴソング」監督・魏徳聖 at 元町映画館

www.52hz.jp 珍しい、初めて観る台湾映画のミュージカル。「ラ・ラ・ランド」('16)の影響だろうか。ただ、中国語のポップスでミュージカルというのを見慣れていないせいか映像の流れにノリ切れない。 台湾のバレンタインデー情人節は日本からの輸入なのに現…

映画「孤狼の血」監督・白石和彌 at 渋谷TOEI

www.korou.jp やや雨降り模様の白波ザブーン旧東映のカンパニークレジット。硬い朗読調のナレーション。観る者を一気に'70年代東映実録ヤクザ路線、とりわけ深作欣二&笠原和夫コンビ作品のそれを想起させる仕掛けに乗れたら後はフルスロットルで駆け抜けられ…

「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」監督クレイグ・ギレスビー at TOHOシネマズ新宿

www.instagram.com トーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)の母親ラヴォナを演じたアリソン・ジャネイは本作でオスカー助演賞を獲得。いや見事なゲスっぷり、神経に障る性格のねじれまくりぶりはその賞に充分に値することに異論はない。アリソン・ジャ…

淡路島短編映画祭2018 on 洲本オリオン

島ゆかり 41の物語上映 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) www.sankei.com にほんブログ村

「ロープ 戦場の生命線」監督フェルナンド・レオン・デ・アラノア at CINEMA KOBE

www.facebook.com 1995年、バルカン半島のどこか、というクレジットから始まる。国境なき水と衛生管理団なる国際支援NGOは、ある井戸に投げ込まれた人の死体を縄で引き揚げようとするが重さで切れてしまう。死体を引き上げなければ井戸の衛生は保たれない。…

「犯罪都市」監督カン・ユンソン at シネマート心斎橋

twitter.com 2004年、ソウルで実際にあった事件をもとにしたクライムアクション。 中国の朝鮮族、というと北朝鮮国境から中国に逃げる人々が潜伏する町としてよく聞く延吉という町、そこからソウルに入り込んだヤクザどもが地元の組を飲み込んでいく。「イヤ…

「タクシー運転手 約束は海を越えて」監督チャン・フン at 神戸国際松竹

klockworx-asia.com 1980年の韓国、光州事件の再現がモチーフ。それを元軍人のタクシー運転手とドイツ人ジャーナリスト(時代的には西ドイツということになる)の視点から描く。ジャーナリスト、ペーター(トーマス・クレッチマン)が秘密裏に撮った16ミリフィル…

「レディ・プレイヤー1」監督スティーブン・スピルバーグ at 大阪ステーションシティシネマ

www.facebook.com 2045年の仮想現実の世界をスピルバーグが描く、がオープニングはヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」。仮想現実の世界で三つの鍵を探す少年達、それぞれの鍵の前には試練が待ち受けているというゲーム仕様だ。細かい御託にいちいち囚われる暇も…

「女は二度決断する」監督ファティ・アキン at シネリーブル神戸

https://www.facebook.com/InTheFade.lefilm/ ドイツ、ハンブルク。トルコ移民の夫を持つカティヤ(ダイアン・クルーガー)、仕事場の夫に子供を預けて友達とサウナに行っている間に数分前にいた仕事場が爆弾テロに合う。夫と子供は即死、犯人はネオナチの若い…

「ダンガル きっとつよくなる」監督ニテーシュ・ティワーリー at TOHOシネマズ西宮OS

gaga.ne.jp スポ根もの、という言葉もジャンルも我が国では死語に等しいが、それは成長を止めてしまい内向きな閉塞感の中に澱んでいる国だからであることをこの映画で知る。 長い歴史を持ちながら新興国でもあるインドにはまだまだ打破しなければならない課…

「ロング,ロングバケーション」監督パオロ・ヴィルズィ at 宝塚シネ・ピピア

sonyclassics.comイタリアとフランスの合作、監督はイタリア人で私と同い年のベテラン、で舞台はアメリカ縦断。 「スリー・ビルボード」の中で「ドナルド・サザーランドの映画ばっかり観て」という台詞が出て来たが、私もまたサザーランド父さんの映画は観た…

「グレイテスト・ショーマン」監督マイケル・グレイシー at 109シネマズHAT神戸

www.instagram.com エンディングの文言でP.T.バーナムが実在の人物と知る。所謂ヤマ師なんだけど本作ではポジティブなおっさんとして描かれる。ただ、綺麗事に終始せず、フリークスへの差別意識やクラス意識へのコンプレックスが物語のエッセンスとなってい…

「素敵なダイナマイトスキャンダル」監督・冨永昌敬 at テアトル梅田

dynamitemovie.jp 冨永監督は'75年生まれとのこと、ということはここに描かれている時代には十代だったということで、末井昭という人物よりも彼の営むエロ雑誌の編集部に赤電話から電話している高校生の方に近かったという訳だ。リフレインするあのシーン、…

「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」監督ジョー・ライト at シネリーブル神戸

www.focusfeatures.com 邦題にヒトラーと入れると客が入るらしい。我々は配給会社によってその程度に見下げられている訳である。原題はDarkest Hour。夜明け前が一番暗い、と言う意味か。 英国の夜明け前、それは米軍が参戦する前の1940年前後の対独ヨーロッ…

「ママ、ごはんまだ?」3.11フィレンツェ上映動画

ママ、ごはんまだ? [DVD] 出版社/メーカー: Happinet 発売日: 2017/08/02 メディア: DVD この商品を含むブログを見る

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」監督スティーブン・スピルバーグ at TOHOシネマズ梅田

www.foxmovies.com もしこれからこの作品を観ようとしている人でアラン・J・パクラ監督「大統領の陰謀」('76)を観ていないという方は、必ず観た方が良い。世代の若い方は観ていないとわからないとさえ断言できる。 この映画は「大統領の陰謀」の壮大なる前説…