映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「チルソクの夏」監督・佐々部清 at シネカノン神戸

1977年、下関。女子高校の仲良し陸上部員4人は、韓国・釜山での親善陸上競技大会で彼の地の男子高校生に出会う。
その男の子、アン君(淳評)は、戒厳令下夜間外出が禁止なのに、宿舎に現れ、郁子(水谷妃里)に猛然とアタック、1年後の七夕(韓国語でチルソク)に再会
することを誓う…というお話し。
半落ち」と公開が逆になったが、東映大泉撮影所出身の佐々部監督のデビュー作。
山本譲二山口果林が登場すると東映の残り香を感じさせるが、それ以外はぐーっと押さえて本当に爽やかで切ない青春の日々を綴る。
女のコ達がみんなイイ。ベランダで星空を見ながら山口百恵を合唱するシーンいいなぁ。
今や「韓流」ブームで薄らいでしまった日本と韓国の間に流れる「深い溝」をいまあらためてここに描かれたことも新鮮だ。

チルソクの夏 特別版 [DVD]

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