福井晴敏著「終戦のローレライ」の映画化。1945年、太平洋戦争末期、
広島への原爆投下を受け、テニアン諸島に備蓄されている第2、第3の原爆を
駆逐するため、ドイツから輸入した新型潜水艦「イ507号」が発進する。
米海軍から「魔女」と恐れられたイ507号には「ローレライ」と呼ばれる秘密兵器が
搭載されている。その秘密兵器の「真実」とは…というお話し。奇想天外、はっきり
言ってアニメの世界だ。フルCGによる海戦が、さらにその印象を強くする。ただ、
基本線は「Uボート」('81)の本歌取り。潜水艦映画のお約束はきちんと踏んでいる。
途中で乗船員の半分が下船するのは動機が弱いし、「米国の南の島」には
見えないトホホカットがあったりと綻びもあるも、「よく頑張りました」。
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