映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「寝ずの番」監督・マキノ雅彦・完成披露試写会 at 草月ホール。

マキノ雅彦こと津川雅彦初監督による、中島らもの同名小説の映画化。
六代目笑福亭松鶴がモデルとされる上方落語の一門、師匠(長門裕之)、筆頭弟子(笹野高史)、
そして女将さん(富司純子)の葬儀で語られる故人の想い出話しと芸道を綴る。
思えばマキノ一門は映画一家、芸能一家。葬儀という
密室で繰り広げられる芸道は、雅彦監督にとって「家族の想い出」として日常的風景だったやも知れず、
勝手知ったる粋と呼吸なのだろう、役者の芝居の間合いの取り方は絶妙である。
言い換えればこの映画は俳優の芸の競演に尽きる。
笹野高史中井貴一も素晴らしい、堺正章も「負けじ」と腕を見せる。
それで切るに切れなくなったのか、とっちらかっている印象もややあるが、笑って泣いて、泣いて笑って
の娯楽映画としてお代に損はない、お勧め。

寝ずの番 [DVD]

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