映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「天然コケッコー」監督・山下敦弘 at シネリーブル神戸。

島根県のどこか、田舎町。小学生3人、中学生3人が一緒の校舎で学んでいる。男の子は小学6年生ひとり、そこへ東京から中学3年の男の子(岡田将生)が転校してくる。同学年の右田そよ(夏帆)はその「イケメンさん」こと大沢くんに魅かれて行く…というお話しなのだが、何より季節感と田舎の風情、そして風景にとけ込んでいるこの6人の子供達と1人の転校生の、その全員が揃っている画の瑞々しさにヤラれてしまう。とことこと歩く子供達、小学生の2人の女の子の絡み合うような手と足、特にサッちゃんという一番年下の子がそよと手をつないでいる、その画の愛らしさに感動してしまう。膀胱炎に罹ってしまったサッちゃんがそよに抱きつくカットで涙が出てしまった。佐藤浩市夏川結衣、大内まりの「大人の事情」も良い按配、これ以上突っ込むと別の話しになってしまうところを巧く抑えている。山下監督、完成度ではこれがベストだろう。佳作、お勧め。