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「ローラーガールズ・ダイアリー」監督ドリュー・バリモア at シネマート六本木

あのドリュー・バリモアちゃんが35歳(恐らく33歳時)にして初監督。
テキサス州の、何の変哲もない田舎町。
お行儀の良さを競うコンテストに出場しているブリス(エレン・ペイジ)は、母親の望むお嬢様像に耐えきれず、両親に適当な嘘をついて親友と隣町のローラーゲームを見に行きひと目で虜になってしまう。新人入団コンテストではルールも覚束ないが足の速さを買われて合格。ただし年齢はごまかしていた。ライバルチームのキャプテン(ジュリエット・ルイス)の容赦ないイジメの洗礼にもめげず、ブリスは活躍する。これまで勝つ気なんかなかったチーム「スカウツ」は、楽天前監督のノムさんばりのID作戦を信奉するコーチに導かれ決勝へ。しかしそれは例のお嬢様コンテストの日と重なっていたのだった…というお話し。
全編「これがあたしそのもの」と言わんばかりにドリュー・バリモア監督のセンスが音楽も含め隅々まで発揮され楽しいことこの上ない。バリモア自身も選手しとして鼻血ブーでも陽気満点のキャラクターを演じている。とにかく観ているあいだ中幸せな気分でいられるほどの素晴らしさ。アメリカの田舎の女のコ達の青春、昔の映画の肌触りというか手作り感、ケータイもPCも登場するのに完全に'70年代のムードとバリモア監督、アメリカ映画というものをわかっていらっしゃる。両親が彼女の嘘に気づくのが遅いのはご都合主義だが、そんなことを補ってあまりある映画的魅力に溢れた傑作。ヒロイン、エレン・ペイジが無茶苦茶可愛いのも監督の腕でしょう。
地味に公開されているが見逃すのは損。DVD出たら絶対買う。お勧め。

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