映画的日乗

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「RETURN (ハードバージョン)」監督・原田眞人 at テアトル梅田

オリジナルビデオ作品としてリリースされたものの評判を呼びのちに劇場公開版に再編集されて公開された「KAMIKAZE TAXI」('95)の続編的色彩の濃い原田眞人監督最新作。ただあらためて資料を見て比較してみると今作の悪党のボスの名前がハザド(山路和弘)で、彼が言う「731部隊にいたおじいちゃん」は「KAMIKAZE…」では土門という名前になっており単なる18年後の世界ではないようだ。
時は現代、原発事故後の福島。御殿川組なる組織の三姉妹のカブキにカブいた、劇団新感線ばりの騒々しさが生理的に不快で仕方がなかったのだが、彼女らの兄弟を殺した北原(椎名桔平)は相対するかのようなフラットぶりで成功している。その北原がハザドなる悪党の暗殺の命を受け南米から10年ぶり帰国する。北原はハザド内の組織の人間と接触、その接待所に潜入する、そこへ御殿川組が追って来る…と中盤まで原田演出はシャープでクール、が「KAMIKAZE…」でもあったが脚本なしの役者まかせのアドリブ演出シーンになるとトーンが変わり過ぎてしまう。これがラストに至って肝心な決着となるシーンで繋がれてしまうと、どうにも。コッテリと恨み節を練り込んで来る韓国映画に比べるとあっさりレモン塩味って感じ。

↓この本を参考にしたと思しき台詞が出て来る。

死の工場―隠蔽された731部隊

死の工場―隠蔽された731部隊



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