映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」監督・矢口史靖 at 東宝関西支社試写室

三浦しおんの同名小説の映画化。三浦原作の映画化が多い(そして成功作でもある)のはストーリーの骨格がはっきりしているからか。さて今回は原作者の祖父が三重県林業を営んでいることから着想されているそうで、本作も三重県の山奥が舞台。チャラチャラの都会の高校生が大学受験に失敗、一枚の募集チラシに魅せられて(それもただの劣情)、三重県の山村へ。そこで田舎のしきたりや習俗にとまどいながらも逞しく成長し、やがて村の一員として認められるに至る…という私の「能登の花ヨメ」と展開は同じである。クライマックスが由緒ある祭りというところまでも同じだが、日本の地方の原風景を描くとなると同工異曲になるのはむべなるかな。もちろん東宝配給作品、潤沢な製作費は拙作と比べるべくもないが標高の高い山林での撮影の苦労はかなりのものだったに違いない。伊藤英明はベストアクト、岐阜出身なんですな、道理で。
佳作、お勧め。5月10日公開。