映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「ロマンス」監督・タナダユキ at 塚口サンサン劇場

新宿発箱根湯本行きロマンスカーが舞台。車内販売の売り子(大島優子)と、そのワゴンからスナック菓子を万引きした映画プロデューサー(大倉孝二)。着いた湯本駅で一悶着、そのまま箱根で過ごす一日、という製作費の少なさから逆算したようなかなり切羽詰った企画で身につまされるが、映画プロデューサー役の過去の描写もまた映画業界を象徴するようなエピソードばかりで(事実に近いなあれは)二重に身につまされる。
大島優子の気丈ぶりと心の有り様の二律背反は繊細に演出されていて感心する一方、彼女を捨てた母親の過去の描写が古式蒼然とした芝居ぶりなのがバランスを欠いている。無表情な子役は涙を誘うが。
とまれ、大島優子の好演とビターなラストに尽きる。佳作、お勧め。


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