映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「料理人アストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命」監督パトリシア・ペレズ at シネリーブル梅田

恥ずかしながらこのアストン・アクリオなるシェフの名前は知らなかった。未だ発展途上国のイメージがあるペルーでレストランを企業、その味が注目されて世界進出した立志伝中の人。母国でVIP扱いされている様子は本編でよくわかる。貧しい漁村で彼に郷土料理のソースを味見してもらう時の主婦の緊張ぶりからしても料理の鉄人どころではない存在であることが感じられた。そんな彼は手に入れたステータスを還元するべく、子供達の料理教室を開き(この様子が実に愛らしく、微笑ましい)、遂には自らのレストランを閉店して、かの貧しい漁村に新しく店をオープンする。これを政治家的偽善だという意見もあると本人は語る。が、翻って我が国の地方振興のヒントに思えてならなかった。