映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「ハドソン川の奇跡」監督クリント・イーストウッド at TOHOシネマズ西宮OS

伝説を更新する映画監督イーストウッド最新作。
かのハドソン川着水を果たした旅客機機長と副機長の「いかにして私は絶体絶命的危機を回避したか」の顛末を描く。ゼメキスやロン・ハワードならドンドンダンダカダーン!とBGを効かせて大仰に描くことになるのは想像に難くない。しかし、イーストウッドは正反対の演出。他の批評では全く指摘されていないがバードアタックからエンジン停止、制御不能、ハドソン川着水に至る描写に一切劇伴音楽が被らない。大変なパニックが起きているのに、それを煽らない。反対に査問委員会でのコンピューターシュミレートに不安げな劇伴が被さっている。其れ故か、この映画全体に軽い印象がする。勿論制作陣も監督も其れは狙いなのだろう。
NYが舞台で、ジャズに一家言あるイーストウッド監督がどこでジャズ使うかな、いや使わんのか、と思って観ていたらエンドロールでジャズ。ボーカルまで乗せて。そして作曲がご本人。
コンピューターを信じない、男は黙って仕事の義務を果たす、そしてNYならジャズだ。とグッドオールドアメリカンを貫く御大に最敬礼。


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