「劇場版 神戸在住」('15)で一緒に仕事をした安田真奈の11年ぶりの監督作品であり、
私の「ママ、ごはんまだ?」('17)で一青妙の中学生時代を演じた堀田真由初主演作品でということで何かとご縁を感じる。加古川の県立農業高校での撮影現場にもお邪魔した。
こうして映画で観ると阪神間で失われた旧き佳き風景がここ加古川にはあることが良く分かる。私と「神戸在住」で組んだ鈴村真琴の照明はブルートーン。川面に映る夕陽も美しい。
そんなこの街で、大学進学前の三人の高校生の微熱な時間を描かれる。自己憐憫とコンプレックスがないまぜになった高校生心理は流石に私には書けない、安田監督ならでは。堀田真由はこれから映像の世界でどんどん前に進んで行く、だろう。