映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「シベールの日曜日」監督セルジュ・ブールギニョン at パルシネマしんこうえん

1962年のフランス映画の名作をフィルム上映と聞いて駆けつける。この日が上映最終日だった。
ビデオだったかテレビだったかで見ているがスクリーンでは初見。
アンリ・ドカのキャメラが神がかり的に素晴らしい。終電が出た後、閉まる駅のシャッターの穴がアイリスインのようになってピエール(ハーディ・クリューガー)の孤独を際立たせるカット、修道院行きのバスのサイドミラーに映る道を横切るピエール、そして湖の波紋に反射する白樺の木々。ため息が出る程に詩的な美しさに溢れている映像に、これまた詩の如く、哀切に満ちた声で詠われるシベール(パトリシア・ゴッジ)の台詞。かくも哀しさに持ち溢れた映像詩は空前絶後だろう。傑作。