映画的日乗

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「バーニング・オーシャン」監督ピーター・バーグ at TOHOシネマズ西宮OS

アフガニスタン従軍米兵の苦闘を描いた「ローン・サバイバー」('13)で力量を見せたピーター・バーグ監督が再びマーク・ウォールバーグと組んで今度は実際にあった油田爆発事故を描く。
何より見事と言うほかない油田掘削基地のセット。ロケセットじゃないとのことで臨場感が素晴らしい。バーグ監督は油田開発の元締めである英国BPの安全性を蔑ろにした効率主義がもたらした事故、その事態が深刻化するまでのディティール描写に拘る。事実の映画化とはいえ、恐らくウォールバーグ演じる主人公マイクが獅子奮迅の活躍の末生き残るであろうことは想像のつく展開、そこで効いてくるのが現場主任のジミー(カート・ラッセル)とBP側の管理責任者ヴィドリン(ジョン・マルコビッチ)の命の安全対経済効率の対立構造。この両者の演技がほんっとうに素晴らしい。カート・ラッセルってこんなにカッコよかったのかと惚れ惚れ、一方マルコビッチのいやらしいまでの絶妙さで演じる「いるいるこういう無責任上司」っぷり。あとはドッカンドッカン凄まじい爆裂、噴射、破壊。エンディングは予想どおりで一昔前のハリウッド戦争映画のパーターンだがそれでも見事な視覚効果と男達の演技合戦で観せ切った。佳作、お勧め。


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