映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「大阪物語」監督・吉村公三郎 at 京都府京都文化博物館フィルムシアター

www.bunpaku.or.jp1957年大映作品。

原作が溝口健二となっていて、溝口が撮るつもりだったのにクランクイン寸前に急逝した為、追悼作品として吉村公三郎が監督を引き継いだ。脚本は溝口の座付、依田義賢。抜群のストーリーテリング、近州の極貧の一家が大阪に出て米拾いから始めた両替屋の盛衰記。

 凄まじいドケチぶりの鴈治郎の、時に挟まれるどアップが可笑しい。本当にこんなコメディを溝口が撮ろうとしていたのか、それとも吉村監督が改変して行ったのか不明だが笑いが絶えない。長谷川一夫の息子、林成年と色ごと大好きな勝新の二代目っぷりが楽しいし、雷蔵は初々しく香川京子は色っぽい。三益愛子が演じた強欲婆さん(息子勝新を溺愛する母)、溝口の構想では鴈治郎の妻役の浪花千栄子がやるはずだったとか。

セットデザインの豪華さ、見事さはドケチ物語に相反して溜め息の出るほどゴージャス。往時の大映京都の栄華かな。

 

大阪物語 [DVD]

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