映画的日乗

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「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」監督スティーブン・スピルバーグ at TOHOシネマズ梅田

www.foxmovies.com  もしこれからこの作品を観ようとしている人でアラン・J・パクラ監督「大統領の陰謀」('76)を観ていないという方は、必ず観た方が良い。世代の若い方は観ていないとわからないとさえ断言できる。

 この映画は「大統領の陰謀」の壮大なる前説である。そして敢えてあのようなラストへと導いたスピルバーグの「映画の国の住人」としての常識に鳥肌が立つほど感動した。これは個人的に長く映画を観て来て、そしてスピルバーグ映画を観て来て良かったと思う感動でもある。

 ここぞという時の人物の顔へのトラックアップ、急ぐ人の前に立ち塞がる何か(ここでは車)、円形の穴、もしくは円形に縁取られた歪んだ映像(ここでは公衆電話)、水たまりを跳ねてしまう足。それらいつものスピルバーグ印が嬉しい。そしてトム・ハンクス演じるワシントン・ポスト編集長ベン(「大統領の陰謀」ではジェーソン・ロバーズ)と社主ケイ(メリル・ストリープ)の単なる資本家と現場の対立関係ではない絆。最終的に友情に帰結するのはスピルバーグの永遠の願いでもあろう。

 アメリカ映画がまだ信じるに足るクオリティが保っていることに、スピルバーグは最大限の貢献をしていると言える。

 佳きアメリカ映画で育った私達、映画を愛する者、必見の傑作。


Director Alan J. Pakula talks about ALL THE PRESIDENT'S MEN in rare 1976 interview


All the President's Men - Original Theatrical Trailer

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