映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「ロング,ロングバケーション」監督パオロ・ヴィルズィ at 宝塚シネ・ピピア

sonyclassics.comイタリアとフランスの合作、監督はイタリア人で私と同い年のベテラン、で舞台はアメリカ縦断。

スリー・ビルボード」の中で「ドナルド・サザーランドの映画ばっかり観て」という台詞が出て来たが、私もまたサザーランド父さんの映画は観たいと思う。83歳、本作では認知症の元大学教授、文学評論家を演じる。終末期の夫婦を描いた映画ではハネケの「愛、アムール」('13)が素晴らしかったがここでは陽性のコメディタッチ、ただそれほど面白いとは思えないベタなコント調がしばしば。

 冒頭の、妻(ヘレン・ミレン)がキャンピングカーの床面にガムテープで目張りするシーンで結末は何となく想像がつく。旅の行く先々でスライドを用いて家族の思い出を語るのも、特に印象的なエピソードもなく安直な印象。

 気になった点がいくつか。まず夫が妻を目の前にして隣の家の女性と間違うという症状を見せるところ。息子の名前が思い出せないのはともかく、至近距離でで見ていて「(隣家の女性に対して)別れよう」と語りかけるということはあるのだろうか。それと妻が倒れてポーチを置き忘れるあとの展開に繋がり易くする為のご都合主義。あれはいかにフロリダの救急隊員が牧歌的(ということにしたいのだろうが)とはいえ、ないだろう。

そういえば昔、こんなドラマがあった↓ そっくりだ。

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