映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「鬼の詩」監督・村野鐡太郎 at シネヌーヴォ

 

鬼の詩

鬼の詩

 

  1975年鐡プロダクション=ATG。フィルムの褐色が酷く、コマも所々飛ぶような状態のプリント。

 桂福団治師、露乃五郎師は現在でも活躍されているので43年前のお姿は感慨深い。

先日私の作品に出て貰った片桐夕子さんの神々しさも更に感慨深い。芸は技巧なのかただの見世物なのかを問う。見世物としてのそれに傾倒して行くことで地獄の底へ自ら進む主人公馬喬。寄席の舞台と自宅の行ったり来たりの場面展開は変化に乏しいものの、後半、求道というよりは狂気に至る過程を描くにはそれもまた一つの方法だったか、と得心。