映画的日乗

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「クリード 炎の宿敵」監督スティーヴン・ケイブル・Jr. at TOHOシネマズ西宮OS

www.instagram.com前作「クリード チャンプを継ぐ男」('15)は傑作だったがさてその続編、流石に話しが続かないというか、アドニスクリード(マイケル・B・ジョーダン)の父を殺した男、ドラゴ(ドルフ・ラングレン)が息子を連れてロシアから渡米、挑戦を申し込むという「ロッキー4/炎の友情」('86)を担ぎ出してきた。脚本に前作の監督ライアン・クーグラーの名前があるが、スタローンを含め計五人、船頭多くして船山に上るの感。とにかく人物二人の話し合いのシーンが多い。ケイブル監督はそれらのダイアローグを飽きさせずに見せる画面造形に苦心惨憺している。スタローンがセコンドに付く付かない、妊娠して子供が出来るのに無茶な戦いをするしない、それら闘う動議づけを会話で解決しようとする。観る側は「ロッキー」から続くこの映画シリーズのパターンが分かっているのでどうにもまどろっこしい。あのテーマ曲がファンファーレと共にいつ始まるか、期待はその一点にかかっているのだ。いや勿論、'70th映画少年のDNAを呼び覚ますその一瞬にはお約束でまんまと熱くなってしまったが。

 ドラゴ側のキャラクター設定が雑、ブリジット・ニールセンの登場そして退場がただの顔見せでしかない。ドラゴ家族の確執が挑戦のモチベーションだとするとそれは弱いだろう、むしろソ連という国家に翻弄された個人の無念を描くべきだったのではないか。それとロッキーは前作で癌患者だったのでは?さて続くのでしょうかこのシリーズは。