映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「濡れた欲情 特出し21人」監督・神代辰巳 at シネマヴェーラ渋谷

www.nikkatsu.com 1974年日活。35㎜プリント状態は悪くない。

 大阪、台詞では心斎橋と言っているが吉祥寺駅前の標識が。神代辰巳だとそれらのことはご愛敬の範囲内となってしまう。6万円入りの財布を拾った男が北へ、南へと出会った女と共に旅をする。行き着く先は信州のストリップ小屋。女はストリッパーとしてそこに送り込まれる。浅草ロック座の社長が素人の棒読み台詞だが風情がリアルでこの人の登場が異質に突出する。芹明香の口癖のような「うるさいなー」が笑わせる。

 タコ部屋暮らし、そこには同様のヒモ達が蠢き、三角関係やらそれ以上やら。どこを切っても神代辰巳。徹底的に神代辰巳節。音楽の使い方が秀逸、全て既成曲、演歌歌謡曲からCMソング、民謡まで。♪ナカナカナカナカ〜と耳から離れない歌は、古来の民謡ではなく、俳優高橋明の創作とのこと。特に話しに絡むわけでもない路上芝居の外波山文明、ギラギラしてる。

 車道を走り、駅のプラットホームで地団駄踏む片桐夕子の溌剌!