映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

映画「道草キッチン」2025年11月公開  

映画

「遠い山なみの光」監督・石川慶 at 宝塚シネ・ピピア

www.critic.de gaga.ne.jp カズオ・イシグロは原作だけでなくEPと脚本にもクレジットされていて、製作に深く関わっているようだ。プロデューサーの項目にHiroyuki Ishiguroという名前があり、親族なのかも知れない。その原作は未読だが、書かれたのは本作の…

「バレリーナ:The World Of John Wick」監督レン・ワイズマン at kino cinema神戸国際

From the World of John Wick: Ballerina (2025) | Showtimes & Tickets 何を隠そうジョン・ウィックシリーズは一本も観ていない。今回はアナ・デ・アルマス嬢が目当て。それは隠せない。 案の定、出来上がっているジョン・ウィックワールドがあるようで、邦…

「万博追跡」監督・廖祥雄 at テアトル梅田

第21回大阪アジアン映画祭の目玉上映作品。 今年だけ年2回映画祭をやるのは勿論大阪・関西万博2025の開催に合わせて予算が下りたからであろう。このEXPO'70を活写した幻の作品を発掘レストア上映したのは嬉しい限り。どうしても観たいと思っていた。 www.yom…

「蔵のある街」監督・平松恵美子 at テアトル梅田

kuranoarumachi.com 平松恵美子監督は「あの日のオルガン」(2019)がとても良かった。 mitts.hatenadiary.jp 本作のエンドロール、スタッフの最初に出てくるのは「プロデューサー 平松恵美子」で最後に出てくるのが「監督・脚本 平松恵美子」。 現場の全てを…

「夏の砂の上」監督・玉田真也 at 宝塚シネ・ピピア

natsunosunanoue-movie.asmik-ace.co.jp 主演オダギリジョーがプロデューサーも兼任。豪華キャストはそれ故なのか。 人と人の関係は、近づけば近づくほど複雑になる。利害と愛憎の濃度が上がっていく。 事故で子供を失った小浦(オダギリジョー)は失業中。妻(…

「キムズビデオ」監督アシュレイ・セイビン&デビッド・レッドモン at 元町映画館

kims-video.com ↑この日本版公式サイト良いセンス ウソみたいなホントの話しである。 観ている間は途中からフェイクだろうと思っていたが、IMDbのサイトを見たら、登場人物は全てSelf(本人)となっている。 もの凄くお金が掛かっているのに(NY-韓国ソウル-シ…

「恋の大冒険」監督・羽仁進 at シネマヴェーラ渋谷

www.cinemavera.com 1970年東宝配給。 東宝制作ではなく、外部委託のようでプロデューサーにいずみたくの名前が。 開巻のアバンタイトルから情報量が多くて脳に刻むのにあたふた。山田康雄に加藤みどりに熊倉一雄、写真家の立木義浩出ているのか、脚本に山田…

「また逢いましょう」監督・西田宣善 at 神戸映画資料館

映画『また逢いましょう』|2025年7月18日(金)より順次全国ロードショー! この記事によると、大西礼芳ありきの企画だったらしい。 news.yahoo.co.jp 五月に大阪で見た舞台「トイ」のアフタートークで、「大阪NHK制作の朝ドラのオーディションに落ちた」と…

「私たちが光と想うすべて」監督パヤル・カパーリヤー at シネリーブル神戸

www.youtube.com www.youtube.com 2024年のカンヌ、パルムドールが「ANORA アノーラ」で次点が本作。 インド、ムンバイのある病院に勤める看護師の先輩プラバ(カニ・クスルティ)と後輩女性アヌ(ディヴィヤ・プラバ)と、その病院で調理師をしているパルヴァテ…

「選挙と鬱」監督・青柳拓 at 元町映画館

senkyo-to-utsu.com 本作で水道橋博士が私より二歳上と知る。同世代だ。お笑いならビートたけし、映画なら長谷川和彦に弟子入りしようとしたというのは心情としては通じるものがある。映画の方に行った私から見ても70年代後半から80年代初頭の長谷川和彦はビ…

「桐島です」監督・高橋伴明 at 第七藝術劇場

映画『「桐島です」』公式サイト エンドロールに参考文献として挙げられている「狼煙を見よ」は随分以前に読んでいたが本編を見ている間に内容を思い出した。というか、本編前半部分の描写とほぼ一致していたと思う。 狼煙を見よ:東アジア反日武装戦線“狼"部…

「罪人たち」監督ライアン・クーグラー at シネリーブル神戸

Sinners | Official Movie Site 監督は「クリード チャンプを継ぐ男」(2016)の人、ただそれ以降の「ブラックパンサー」シリーズは未見。 mitts.hatenadiary.jp 出自にこだわる作風という点ではスパイク・リーよりはセンスが良いと思う。スパイク・リーはNetf…

「The Real Sister」監督クオン・ゴック at CGV Vinh Trung

The Real Sister-Website Liên hoan phim châu Á Đà Nẵng lần thứ ba variety.com ランキング参加中映画

「脱走」監督イ・ジョンピル at kino cinema 神戸国際

dassou-movie.com 観終わって思い出したのが、2017年の事件。 gendai.media この記事を読むと本作がヒントにしている事は想像に難くない。 そして、上手くアレンジしたとも想像出来る。 DMZの北朝鮮側兵舎、深夜に窓から抜け出したギュナム軍曹(イ・ジェフン…

「国宝」監督・李相日 at OSシネマズ神戸ハーバーランド

kokuhou-movie.com 「怒り」(2016)が嫌いでここのところ李相日監督作品はパスしていたが、今回はただならぬ気配を感じて、言うことを聞いてくれない膀胱爆弾を抱えつつ175分に挑む。 1964年正月の長崎、任侠組織の屋敷から物語が始まり、暗殺された組長の実…

「秋が来るとき」監督フランソワ・オゾン at kino cinema 神戸国際

youtu.be フランソワ・オゾン監督、最後に観たのは「すべてうまく行きますように」(2023)で本作「秋が来るとき」まで間二本見逃している。毎年一本の多作ぶりは恐れ入る。 mitts.hatenadiary.jp ブルゴーニュの秋。ワインは飲んでいてもすぐにこの景色がブル…

「娘・妻・母」監督・成瀬巳喜男 at シネヌーヴォ

娘・妻・母 三益愛子 Amazon 1960年東宝。横長の東宝スコープ。 驚異のオールスターキャストで大騒動が起きるでもなく、東宝撮影所の近く、成城あたりの邸宅で起きる些細な出来事と家族の黄昏。 原節子の役どころが小津の「東京物語」('53)に似ていて、ゼニ…

「花まんま」監督・前田哲 at 109シネマズHAT神戸

映画『花まんま』公式サイト 安易なタイムスリップものには辟易するが、今作の展開にはなるほどこの手があったかと膝を打った。タイムスリップではなくリインカーネーション=輪廻転生である。 ネイティブ関西弁のやり取りの心地よいテンポをそのままワンカッ…

「能登デモクラシー」監督・五百旗頭幸男 at 第七藝術劇場

notodemocracy.jp 20年前、私が初めて穴水町に行った時、この町の人口はまだ一万人あった。 それでも過疎だ、人口減少にどうにも頭を悩ましていると言っていたのは本作にも登場する前町長だった。現在町の人口は6,800余人となっている。 その20年前、映画「…

「驟雨」監督・成瀬巳喜男 at シネ・ヌーヴォ

cinenouveau top 「生誕120年 成瀬巳喜男レトロスペクティブ」の一本。 長年見逃していたがようやく対峙。1956年東宝作品。 戦後10年の小田急線梅ヶ丘駅界隈の風景が興味深い。駅前には映画館もある。 結婚四年目だという佐野周二と原節子の夫婦、佐野は理屈…

「未完成の映画」監督ロウ・イエ at Cinema KOBE

映画『未完成の映画』公式サイト 「シャドウ・プレイ」(2018)、「サタデー・フィクション」(2019、未見)とバジェットの大きい映画が続いた後、6年のブランクがあって本作。 「シャドウ・プレイ」の中国当局の検閲との闘いはメイキングの「夢の裏側」で知った…

「新世紀ロマンティクス」監督ジャ・ジャンクー at シネリーブル神戸

映画『新世紀ロマンティクス』公式サイト | ジャ・ジャンクー(『長江哀歌』『罪の手ざわり』)監督最新作 予めお知らせしておかなければならないのは、本作はこれまでジャ・ジャンクーの作品を好意を持って見続けてきた観客と、本作品をこれから見る前に「…

「片思い世界」監督・土井裕泰 at シネリーブル神戸

映画『片思い世界』公式サイト '80年代のテレビドラマのような非現実なセットではしゃぐ女子三人、小綺麗なオフィス、学校とこれまたテレビドラマのような場面展開にやれやれ、と思っていたら少しずつ「変な感じ」が入り込み、「シックスセンス」('99)の線か…

「満ち足りた家族」監督ホ・ジノ at 宝塚シネ・ピピア

www.youtube.com 元々はオランダの小説、その小説も実際にあった少年少女による放火殺人事件を基に書かれたものらしく、既に欧州各国で映画化されているとのこと。 罪の概念についての普遍性がある物語なのだろう、こうして韓国でも映画化された。日本でもや…

「カップルズ」4Kレストア版 監督・楊徳昌 at シネリーブル神戸

映画『カップルズ』 4Kレストア版 公式サイト | エドワード・ヤン(『牯嶺街少年殺人事件』)監督作品 早逝した天才、エドワード・ヤン監督1996年の作品。 ビデオか何かで観た記憶はあるが内容は全く覚えておらず、ほぼ初見。 30年前の台北、男は人生の敗北…

「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」監督ヨアヒム・ラング at Cimema KOBE

ドイツ語の原題は"Führer und Verführer"、直訳すると「指導者と煽動者」。 邦題の副題は本編を観終わると間違っていると思う。ゲッベルスはヒトラーをプロデュースするような高見に位置しない。妄信的に追随しているだけで、演説の巧さはむしろヒトラー由来…

「レイブンズ」監督マーク・ギル at OSシネマズミント神戸

2025年3月公開映画『レイブンズ』公式サイト 写真家・深瀬昌久について本作を観るまで寡聞にして無知であったが、観ている途中であれ、見たことあるぞと記憶が喚起されたのは季刊「映画芸術」の表紙。 映画芸術 NO.358 1989年秋号 <特集>映画人たちが語る-…

「エミリア・ペレス」監督ジャック・オーディアール at 新宿ピカデリー

www.youtube.com フランスの移民社会を描いた「ディーパンの戦い」(2016)が良かったジャック・オーディアール監督がメキシコの麻薬カルテルの世界を舞台にリアルな実態を暴く‥‥ のではなかった。 何とミュージカル、コンテンポラリーなダンスと畳み掛けるよ…

「35年目のラブレター」監督・塚本連平 at OSシネマズミント神戸

『35年目のラブレター』映画公式サイト 実話をベースに監督・塚本連平が脚本化している。 同題名の本が出ていて、先日その著者の小倉孝保氏とお会いする機会があったので興味が湧き、劇場へ。 そうでもなければ敬遠していた。因みに小倉氏は本編ではクレジッ…

「教皇選挙」監督エドワード・ベルガー at kino cinema 神戸国際

www.focusfeatures.com 直訳のタイトルは重々しくて宜しいが、コンクラーベといえば「ゴッドファーザーPARTIII」('91)を思い出す。 【Amazon.co.jp限定】ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期 4K Ultra HD+ブルーレイ スチールブック仕様 …