映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「昼顔」監督・ルイス・ブニュエル at OS阪急会館

1967年、フランス映画。何十年か前にテレビで見たきり、スクリーンで観るのは初めて。
この映画の登場の後、似たような映画やTVドラマは今日に至るまで再生産され続けており、こうしてあらためて観てみると、公開当時は衝撃だったことは容易に想像できるものの、逆デジャ・ヴュ感に捕われてしまう。それでもなお「牛たちには名前があって、後悔という名だ。しかし、一頭だけ贖罪という名の牛がいる」という台詞に象徴される、深層心理の表現は、台詞にせよ映像にせよブニュエルの本領として輝きを失わない。