映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「うん、何?」監督・錦織良成 at シアター・イメージフォーラム

島根県雲南市が舞台。同じく島根を舞台とした「白い船」('02)に続いて地元に根を下ろした錦織監督の最新作。
流石に「地の利」というか、風景が語りかけるかの土地ならではの息吹が実に心地よく伝わって来る。主演の柳沢なな嬢から、季節ごとに丁寧に撮影していると聞いていた通り、春夏秋と展開していく太古から続くゆったりとした時の流れと、それに相克する高校3年生の子たちにとっては「永遠のような一瞬」がマッチしていて素敵だ。そして時に逆光でとらえられる父や祖母といった大人たちの後ろ姿、その後ろ姿こそが観ている者に地方の未来、子供たちの行く末を示している。
能登の花ヨメ」に続いて(撮影は『うん、何?』の方が先ですが)ちょっとピントはズレているが明るい善人ぶりが可笑しい甲本雅裕がイイ。