映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「PARIS パリ」監督セドリック・クラピッシュ at 梅田ガーデンシネマ。

随分大胆なタイトルだが、パリに暮らす社会福祉士(ジュリエット・ビノシュ)と心臓病のダンサー(ロマン・デュリス)の姉弟、大学教授(ファブリス・ルキーニ)と建築家(フランシス・クロゼ)の兄弟の日常のエピソードを軸に、マルシェで働く元夫婦やカメルーンからパリを目指す男が絡む。出だし快調、スタイリッシュでシャープなクラピッシュ監督らしさが横溢するが、途中から薄味のウディ・アレンみたいになってくる。思えば同じく都市の名前を冠した「マンハッタン」('79)は名作だった。「スパニッシュ・アパートメント」('02)、「ロシアン・ドールス」('05)と青春映画では抜群に面白かったクラピッシュ監督、オトナの恋は不得手なのかも知れない。