映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「スペル」監督サム・ライミ at TOHOシネマズ梅田

カリフォルニア、銀行の融資担当として真面目に働くクリスティーナ(アリソン・ローマン)は、素敵な彼氏もいるし上司も彼女の昇進をほのめかす。しかし、ある日持ち家のローンの支払いを猶予して欲しいと頼んで来た老婆(ローナ・レイバー)を追い返したことからクリスティーナへの執拗な攻撃が始まる。やがてそれは呪いとして取り憑き、ごっつえらいことになる…というお話し。
サム"スパイダーマン"ライミである。この映画で原点回帰したと微に入り細に入り小難しい言葉を弄して絶賛の論調を張る批評を見受けるが、そんなことより実に良く出来たお化け屋敷として存分に楽しんだ方がライミ監督も本望だろう。
殆ど「来るぞ来るぞ」という気配がして、バーン!ドーン!とお約束で呪いやらポルターガイストやらが炸裂するので、怖いというよりとても楽しい。笑っちゃうくらいだ。しかしそれはアングルも編集のタイミングもしっかり設計されているからであるが。
老婆のエイリアン並みの粘液唾液ぐちゃぐちゃぶりも気色悪さ満開で素晴らしい。年寄りを邪険にしてはいけません。
これを、これぞ映画の宝石箱と見るか、アホちゃうかと呆れるかは観る者の映画観いや人生観次第。
サーッと99分ストレス解消にお勧め。

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