映画和日乗

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「アリス・イン・ワンダーランド」監督ティム・バートン at 109シネマズHAT神戸

 3D版で鑑賞。
所謂「不思議の国のアリス」の13年後という設定。アリス(ミア・ワシコウスカ)は19歳、不細工な男と結婚させられそうになるが、逃げているうちに例の穴に落ちてしまう。穴の向こうにはアリスの想念の世界が。恐怖政治を敷くレッド・クィーン(ヘレナ・ボナム・カーター)、その妹で平和主義のホワイト・クィーン(アン・ハザウェイ)、アリスの再来を待っていたマッド・ハッター(ジョニー・デップ)らと出会い、遂にはレッド・クィーンの最終兵器、ジャバーウォッキーと闘う…というお話し。
何はともあれ、縦の構図の圧倒的な広がりを見せる3D映像に驚嘆させられる。エピソードがあちこちに飛んでストーリーテリングは拡散気味なのだが、ティム・バートンならではの極彩色と3Dの迫力で見せ切ってしまう。
また全てがディズニー・ファンタジーの範疇なので不倫シーンは注意深く編集され、処刑も合戦も残酷さからはほど遠い。故にバートンらしいゴシックな"暗さ"はかなりの薄味。とまれもともとあまり意味性を求めても仕方がない世界、よくぞここまで纏め上げたという点ではバートンのプロ技に敬服するのみ。

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