映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「SEX AND THE CITY 2」監督マイケル・パトリック・キング at 109シネマズHAT神戸。

映画版前作から2年。テレビ版からは10余年。4人のレディースも寄る年波で、HDキャメラで撮ると悲惨かもと言えば叱られるかも知れないが、テレビ版から映画版まで一貫しているチープなルックはここへ来て効力を発揮している…いやこれも意地が悪い言い方かな。
SATCを一流NYセレブ、と勘違いしている向きもあるが、根は庶民で二流、三流だからこそここまで人気が出たのである。今回1986年当時の彼女達がチラッと出て来るが(CGか?)いずれも「おのぼりさん」であることを明かしている。ホンモノのNYセレブはウディ・アレン「アリス」('90)でありフランシス・コッポラの「ニューヨーク・ストーリー/ゾイのいない人生」('89)の方。ファッションもこれらの作品と見比べてみることをお勧めする。
さて、寄る年波の割には元カレとキスしたのしないので大わらわな女子高生レベル、フランス人なら鼻にもかけないかも知れない。
また、今回はアブダビへと舞台を移しているThe Cityだが、一方Sexの方は最早卒業レベルなのか、いくらサマンサ(キム・キャトラル)が頑張ってもちょい顔見せ登場ペネロペ・クルスにかないっこない。意味不明の役柄なのに4人組よりペネロペの印象が強く残ってしまう。40代50代でも恋もオシャレもド派手で元気良く、というのは結構だけど「よーく見るともう無理」がありあり。という訳で「3」はないでしょう、あるとすれば老後がテーマか。ライザ・ミネリの歌とダンスはもっと見たかったにしても全体で147分は長い。
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