映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「ガールフレンド・エクスペリエンス」監督スティーブン・ソダバーグ at シネマライズ

NY。高級エスコート嬢チェルシー(サーシャ・グレイ)を巡る男達をフェイク・ドキュメンタリー風に追う。これといってストーリーはない。「どうしてあなたのような美しい人がこんなことを」という男の永遠の純情的倫理観から未だ抜け出せないという感じ。チェルシーのBFがオツムの軽そうなフィジカル野郎、彼女は計算ずくでつき合っているのにある時彼は遂に言ってしまう。「お前が金で買われてるのを耐えているんだ」と。この辺りがアメリカ人の限界。
「プリティ・ベビー」('78)「夜よ、さようなら」('79)「歓楽通り」('02)このテのものはフランス製に限る。