映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「狙った恋の落とし方。」監督フォン・シャオガン at 三軒茶屋中央

ホテルをチェックアウト、福岡空港よりNH250便で羽田空港着。

 奇天烈な商品開発で大金を手にした中年男(グォ・ヨウ)が次は嫁探しと見合い相手を募集するサイトを公開。応募して来た女性と対面する為に中国各地を巡る。その中の1人の女(スー・チー)は不倫をしていて関係を断ち切りたい為に男と会う。当初は勝手な言い分で結婚しようとする女だったが、話し合う内にある条件で恋人関係になることを合意、不倫相手との想い出の地、北海道へと渡る…というお話し。
 中国国内で大ヒット、この映画を見た観客が北海道を訪れるブームが巻き起こった話題作。仕事関係者より見るようにと言われていた。大した話しでもなく、また主な登場人物は主役二人と不倫相手の男と北海道の案内人の4人だけなのに話しの運び方が巧い。それは皮肉屋の男と女のダイアローグに負うところ大(シャオガン監督が脚本兼任)で台詞の面白さだけでも時間を忘れさせる。日本人としては北海道の風景よりも杭州の風景に惹かれるがそれは計算なのだろう、両国民に各々の地をアピールするように撮られているのだ。中国の観客はスー・チーの入る温泉とあの浴衣に憧れるのだろうな。

狙った恋の落とし方。 [DVD]

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