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「バーレスク」監督スティーヴン・アンティン at 109シネマズHAT神戸

クリスティーナ・アギレラが劇映画初出演にして初主演、俳優出身のアンティン監督はこれが長編デビュー作、と"W初"なのだが舞台とお話しは極めて古典的バックステージものであり田舎の女の子の成り上がり物語。
ソフトフォーカス気味のルックで目まぐるしく切り返すキャメラはCM調。
バーレスク、とは早い話しが口パクショー。舞台もさほど広くない。同じような展開の「ショーガール」('95)の激しさに比べるとちとユルいムード。それを要所要所でキリッと引き締めているのが御大シェール(64歳かぁ)が演じるこの小屋のディーバにして主人。ソロでは一曲だけだがやはり場をさらう歌いっぷり。
しかしどうしても観ている間じゅう脳裏に浮かぶのは「キャバレー」('72)「オール・ザット・ジャズ」('79)…餅は餅屋、嗚呼ボブ・フォッシーは偉大なり。でもそれは言いっこなしならそれなりに楽しめる一本。

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