映画的日乗

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「パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間」監督ピーター・ランデズマン at シネリーブル神戸

ジャーナリスト出身のピーター・ランデズマン監督第一作。
ケネディ暗殺事件を扱った映画は数あれど「ダラスの熱い日」('73)が決定版だと信じて疑わないが、あれが犯人側(謀略グループ側)から描いていたのに対し、こちらは地べたで起きていた出来事を描く。出来事の流れはある一定世代からすると既知の事実なのだが、ケネディが担ぎ込まれたパークランド病院の偶々その日が勤務だった若い医師、ケネディの側にいたシークレットサーヴィスとその組織、一連の事件を8ミリで撮影してしまったロシア移民の地元紙記者、そして犯人とされたオズワルドの兄。主にこの4者のカットバックで繋いで行く。外連味も用意されたクライマックスもない。仕掛けを排し、愚直なまでに繰り返されるカットバック。オズワルドの母親の厚顔無恥ぶりの異様と、事件前にオズワルドがFBIに出入りしていたという事実とその隠蔽は新味。
シークレット・サーヴィスの責任者を演じるビリー・ボブ・ソーントンが圧倒的存在感。佳作、お勧め。