映画的日乗

映画、食、人。西に東に。

「友だちと歩こう」監督・緒方明 at 元町映画館

緒方監督がこれは自主映画であると公言している通り、吉田喜重大島渚かと想起させる観念的な描写も真っ正直に撮って行く自由闊達。
足の不自由な老人達が匍匐前進する姿は、不自由な現状(今の映画界)を逆手に取って、身を低くしつつ力強く前進する緒方監督の行き方に重なる。
ここには現代社会がある。社会のない、あるいは社会のあるフリをしただけの、監督不在詠み人知らずなビッグバジェット(それでも他国に比べれば情けないバジェット)映画への一矢だが、見終わって何となく明るい気分になれるのはやはりプロの所業かな。