映画的日乗

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「毛皮のヴィーナス」監督ロマン・ポランスキー at シネリーブル神戸

イーストウッドと並んで絶対に新作は観ておきたいもう一人の監督、ロマン・ポランスキー81歳。その妻、エマニュエル・セニエ(48歳、見えない)とポランスキーの分身のようなマチュー・アマルリック、このたった二人だけで最後まで見せ切った。と同時にキャメラはパリの街路からある劇場に入り、ラストその劇場から出て行くまで結局ワンセット。舞台で二人芝居を見せられるようなもの…にはならない、演劇ではないもの、つまり映画としてきちんと成立している。
この原作と舞台リハーサルで演じられる「毛皮のヴィーナス」の主従関係、セニエ主演、ポランスキー監督の初タッグ「赤い航路」('92)はもっと激しいSM関係だったことを思えばこの夫婦にとって恐らくは重大なテーマであることを窺わせる。いや単に性癖なのかも知れないが。
にしても。枯れないポランスキー、ほくそ笑みながら辞めずに突き進むポランスキー。こちらの演劇、映画の知性をも試されるA級の大人の映画、フランス文化の最上。お勧め。


「赤い航路」('92)


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