映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「滝を見にいく」監督・沖田修一 at シネマート心斎橋

楽しい作品であることは言を待たない。細部まで拘っていることもよく分かる。
おばちゃんたちの「スタンド・バイ・ミー」、同じような風景で全編進む中でアングルを換えよくぞこれだけのものを、と思う反面沖田修一監督「横道世之介」('13)の次がこれか、と。撮影10日で恐らくは1,000万円代の製作費。この才人に限らず、志のある映画に予算がつかない。その日本映画の現状に暗鬱な気分だ。
夫を1年前に亡くしたという女性の、バードウォッチングの美しい幻覚に涙する一方、蛇をつかみ、サバイバルに長けた女性のバックボーンが知りたい。撮って切ったのかも知れないが。


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