映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「共犯」監督・張榮吉 at 元町映画館

台湾、台北の街角。カツアゲをくらっているいじめられっ子。その彼が別の日の朝、路地で斃れている少女を見つける。自殺らしい。直後に通りかかった同級生二人、片方は秀才、もう片方は不良。この二人とそれほど親しくないいじめられっ子は、彼らを誘って自殺した少女の部屋に侵入する。そこで発見されたメモの走り書きを基に、自殺事件の背後にいじめがあり、その真相を突き止めよう、と一計を案じるが‥というお話し。
ストーリー上にある仕掛けがあるのだが、論理性に乏しい為、その仕掛けにまんまと引っかかる秀才&不良君達が思慮深さに欠けているように見える。それは彼らの若さ故、とくくってしまうことは作劇上の「逃げ」だと思う。スピーディーな編集とデジタルエフェクトを縦横無尽に使いこなしているビジュアルは良い意味での「若さ故」だが。


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