映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「ブルゴーニュで会いましょう」監督ジェロール・ル・メール at シネリーブル神戸

ブルゴーニュの破産寸前のワイナリーを期限1年以内に立て直すべく、確執のある父と息子が奮闘する。スノッブなワイン評論家からワインの作り手へ。その知識にあったのは中世のワインの作り方。天候に逆らわず、科学的なデータよりも先人の知恵に学ぶ。この試行錯誤の過程が面白い。ブルゴーニュのワイナリーの不振がこの映画の示すような理由が全てなのかどうかは分からないが、これからの全ての食品づくりの一つの方向性を示していると思う。
ワイナリーが家族経営であることが必要という結論に導いているが、予定調和な家族再生物語担っている為、中盤からエンディングが読めてしまった。とまれ、ワイン作りの過程を現代と中世とを比較しながら見せてくれるのは興味深かった。


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