エンディングの文言でP.T.バーナムが実在の人物と知る。所謂ヤマ師なんだけど本作ではポジティブなおっさんとして描かれる。ただ、綺麗事に終始せず、フリークスへの差別意識やクラス意識へのコンプレックスが物語のエッセンスとなっている。
一曲一曲のパフォーマンスは魅せるものの、脚本はかなりベッタベタで典型的なキリスト教的教条主義全開。ああ火事になるな、というところまで読めてしまった。
そこさえ目を瞑れば、楽しめる軽めのポップコーンムービー。一昨年の「ラ・ラ・ランド」と違ってハナっからハリウッド黄金期のミュージカルと勝負していない開き直りは潔い。