映画和日乗

映画、食、人。西に東に。

                         

「鯉のはなシアター 〜広島カープの珠玉秘話を映像化したシネドラマ〜」監督・時川英之 at シネリーブル梅田

www.home-tv.co.jp

 もともとは広島ホームテレビで放送されていた番組らしい。エンドロールによると制作はこの局とよしもとクリエイティブエージェンシー。なので徳井義実スピードワゴンの片方が出ている。シネドラマ、とエクスキューズがあるのは映画ではない、という意味か。ある閉館の危機にある映画館と戦後の苦難から立ち上がった広島カープの歴史を重ね合わせる構成。人物がひたすらに置かれている状況とカープのエピソードを語るシーンが続くので確かに非映画的ではある。撮影が9日間、ということは大体製作費も分かる、カナダで映画修業したという時川監督は、同窓と思しき撮影監督と共に彼我の差を恨んだ事であろう、と勝手な想像をしてしまう。ドラマシーンよりカープ優勝直前の広島の街の人々の表情を追ったドキュメントの方に生気がある。

 深い事情があってこの作品を観なければならず劇場に来てびっくり。月曜昼間で満員、しかも梅田駅から遠いシネリーブルで。カープ優勝のシーンで泣いてる人いたがそんなカープファンなり広島県人なりが集まったという事なのかな。