原題にはAが付く。つまり一日の話。厳密には一晩を跨ぐ二日間。
50年前に「暗殺の森」('70)撮った人が現役でここまでやっていることに敬服。
本作は現状、本国アメリカでは公開できない。2017年撮影。
今この時期に観ると美しい秋のNYの風景に戯れる男と女が全て愛おしい。
どうということない話しだが、テーマは「身の丈を知るということ」ということ。
2017年に敢えて観光ガイド丸出しのスタンダードなNYをとらえたアレン、その後の世界は予測だにしていなかっただろうけど、そんな一本を作りたかったモチーフが永遠の輝きを放つ。3年前に既にもう二度とNYで撮れないかも知れない、そう思ったのかも知れない。
キャスティングは完璧。主人公の男の子のお母さん役、シェリー・ジョーンズが凄い。登場するなり目一杯ゴージャスなのに明らかに品が無い。そんな彼女が息子が連れて来たGFに自分と同じ種類の匂いを嗅ぎつける。巧い。
心に沁みる佳い映画たった。佳作、お勧め。
IMDbによると次回作はサンセバスチャン国際映画祭が舞台。
撮影は三たびストラーロ!公開が待ち遠しい。