itakunaishinikata.com タイトルの「痛くない死に方」というのは、終末期の患者側の意思ではなく、看護している家族側の心の叫びであることがこの映画を観ている途中で分かる。
そしてその心の叫びに気がつかなかった医師河田(柄本佑)は先輩医師(奥田瑛二)の助言で生まれ変わり、新たな覚悟で在宅での終末期医療に臨む。
私の「みとりし」に於いて脚本を書く上で調べたこと、学習したことが重なって「そうそう」と得心しながらの鑑賞だった。
is-field.com その事とは別に、長く高橋伴明作品を観続けて来た身として、下元史朗という常連俳優と出世作「TATTOO【刺青】あり」('82)主演の宇崎竜童が看取られる患者役ということが感慨深い。高橋監督71歳とのこと、彼等と共にそれぞれの来し方行く末をこの映画に込めたような気がした。
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