
「松竹秘宝映画祭」の一本。
1966年松竹作品だが制作はゴールデンぷろなる別会社、松竹は配給のみ。
故山根貞男氏の証言によるとネガを探して2015年に私費でニュープリントを作成したとのこと。
なので11年後とはいえ画質は頗る良好。
加藤泰と安藤昇のコンビ作は「男の顔は履歴書」('66)が面白かった。
これも松竹配給'66年封切りということは立て続けに撮られたのか。
さて本作、昭和18年の中国戦線が舞台、戦争アクションだが加藤泰の地面を掘ってキャメラを置いてのローアングルとフィックスは堅牢。良い悪いは別として劇画のコマのような繋がりとなる。
ただ、いつもの加藤泰のテーゼである人間関係に於ける清廉な義理堅さは薄まり、珍しく猥雑さが混じるがこの方は「下品」なことが出来ないので不発気味。
一方、男女間に持ち込む清廉さはらしさが発揮され、安藤昇は中国人地主の娘への純愛を貫く。
関西弁を話す渡辺篤(黒澤明「用心棒」の桶屋の人)、関西の人だったのかと思ったら浅草生まれ。昔の役者は芸達者。
一方、「七人の侍」の一人宮口精二がクレジットに出ていて最後までどこに出ていたのかとんと分からなかっが、ネットで検索すると阿片中毒の老人役。あれは分からんわ。
後半のトンネル堀りはスタージェスの「大脱走」('63)から剽窃されているかな。
![あの頃映画松竹ブルーレイコレクション 阿片台地 地獄部隊突撃せよ[Blu-ray] あの頃映画松竹ブルーレイコレクション 阿片台地 地獄部隊突撃せよ[Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51K7Sqid3SL._SL500_.jpg)