ハリウッド王道ノワールアクションのテイストだが、データのハッキングでターゲットのプライベートを丸裸にして犯行に及ぶ、という新手。
原作があり、それをレイトン監督自らが脚色。
宝石泥棒のデーヴィス(クリス・ヘムズワース)は寡黙だが女性に奥手。
一方、保険会社の営業レディ、シャロン(ハル・ベリー)はなかなか成績が上がらず昇進できない。
宝石泥棒と保険の営業レディが点から線へと繋がり、大きなヤマへと向かう。妻に逃げられた刑事(マーク・ラファロ、相変わらず巧い)がそれを追う。これがストーリーの縦軸。
デーヴィスが宝石泥棒の黒幕老人(ニック・ノルティ、85歳かぁ)と縁を切って「独立」しようとし、黒幕老人はそれを邪魔する為に若造(バリー・コーガン)を送り込む。スマートで寡黙なデーヴィスに対して粗暴な若造。
上司に疎まれる53歳の営業レディと上司にチヤホヤされる新米営業レディ。
現代アメリカ社会の階層の対比がクライムサスペンスの横軸となっていて、絵画や宝石を買い漁る金満野郎のゲスぶりと道端のホームレスの惨状の対比も。
強盗被害者のはずの宝石商もアラブ系故に屈辱的な尋問を受ける移民差別問題も。
ネタバレは慎むがラストは刑事の「大岡裁き」、デーヴィスの恩返しはちょっと泣ける。
デーヴィスが刑事の追跡で孤児だったことが分かるも何故にしょぼくれた黒幕の手下なのかがよく分からず仕舞い。この黒幕、結局捕まらなかったってことだよな。
そんな色々あるけれど味は悪くない。「トランプ以後のLA」を知る。
