普段は観ないジャンルの映画だが、急遽キャストのチェックの必要があって公開初日に駆け付ける。
実話がベースとのこと、船橋の高校の校舎からのオープニングはテンポよく人物紹介、青空がより蒼く強調され、映画的な旗めきは心地良い。
感心したのはダイアログの台詞。この手の映画にありがちなアニメ的な誇張の激しい台詞ではなく、高校生のリアルな話し言葉が心掛けられている。やたらなスローモーションはアニメ的だが。
一転、主人公の病気発覚からは「余命もの」の「お約束」の連続。大人の俳優達が出て来出した途端に絶叫、慟哭の嵐。この「お約束」からどうしても逃れられないニホンエーガ。
末期癌、脳腫瘍の患者があんなに「元気に」泣き叫ぶ事は不可能なのですが。
そんな中一人、絶対に慟哭せず淡々と内なる悲しみを湛える我らが菅原"劇場版神戸在住"永二に心の中で拍手。
ヤクザか余命かキラキラかサダコしか通らんホーガメジャー企画の一環。