映画和日乗

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映画「道草キッチン」2025年11月公開  

「星と月は天の穴」監督・荒井晴彦 at シネリーブル神戸

映画『星と月は天の穴』オフィシャルサイト 2025.12.19公開

 

 1969年(原作ではその少し前という設定らしい)の東京。

小説家・矢添(綾野剛)が書斎で原稿用紙に向かいながら万年筆で文字を紡いで行く。やがてその「書いている世界」と実際の彼の行動が混然として行く。どこまでが矢添でどこからが「A」なのか。書斎に紀子(咲耶)から電話がかかって来る、家の前の公園で待っていろ、公園で落ち合う二人。書斎ではハイライトを喫っていて、公園ではラーク。なるほど。

 バーで「新宿泥棒日記」('69)を観に行こうよ、と女性を口説く映画監督(原一男)。

「新宿泥棒日記」に出ていた横山リエのような女性は絶滅してしまった。あの頃の喋り方、あの頃の女性の、ちょっと浅黒い肌。それらを微細に再現して行く荒井節。

 過剰なノスタルジーは悪くない。もっと盛って溺れてしまいたいくらいだが、現代に「あの頃」を表現する不自由さは如何ともし難い。

 

咲耶、あのお父さんとお母さんの娘なのか。不貞腐れたような顔はお母さん譲り、好演。

「バー荒井晴彦」で「いつもの」と注文すると出てくるカクテルのような映画。

新宿泥棒日記

新宿泥棒日記

  • 横尾 忠則
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