アベル・フェラーラ監督作「キング・オブ・ニューヨーク」8月より全国上映決定 - ぴあ映画
『新宿ハードコア傑作選』+『キング・オブ・ニューヨーク』公式サイト
AmazonによるとDVDは廃盤高値、1990年の本作、リマスター版で再公開。
未見だった。
刑務所から出所したフランク(クリストファー・ウォーケン)、NYのいかにも治安の悪そうなストリートに帰ってくる。
いきなり3Pの後、クラブなのかパーティなのか、女を侍らせて上機嫌。その中にアリアンヌ・コイズミの姿を発見。台詞もひと言ふた言、エンドロールでも下の方。彼女が主役を張った「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」が85年。なのに'90年の映画でこんな端役、そしてドラゴンの時よりおぼこい感じ。謎だ。
フランクは荒っぽい手口でイタリアン、チャイニーズとマフィア組織のボスを殺して彼らの組織を弱体化、麻薬の利益を独り占めしようとする。「日本統一」ならぬ「NY統一」だ。
麻薬のアガリで経営難の病院を建て直そうとするパラドキシカルな功名心も本人曰くは「町のため」。
手下は何故か全員黒人、一員に「地獄の黙示録」('79)のローレンス・フィッシュバーンがいて極悪。警察の方にはウェズリー・スナイプス、吠え合う野犬の如き闘い。
クリストファー・ウォーケン、二度ほどダンスシーンがある。これがキレキレ。
元々ダンスの訓練も受けた舞台出身。「ジャージー・ボーイズ」(2014)でも踊ってたな。どの作品でもエキセントリックだが本作ではそれが顕著。常にいつキレるか分からない怖さを湛えている。
フェラーラ監督、サウンドデザインが独特で、同時録音の現場音を調整なしに使っていて常にシャーシャーとノイズが入っている。臨場感はあるが、喧しい。
マンハッタンど真ん中、タイムズスクエアでのパトカー合戦、無茶やってる。
エキセントリックでファナティックなウォーケンの、ウォーケンたる代表作だろう。この手の救いようのないワル映画、アメリカはもうつくらなくなった。
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