映画『カップルズ』 4Kレストア版 公式サイト | エドワード・ヤン(『牯嶺街少年殺人事件』)監督作品
早逝した天才、エドワード・ヤン監督1996年の作品。
ビデオか何かで観た記憶はあるが内容は全く覚えておらず、ほぼ初見。
30年前の台北、男は人生の敗北者ばかりでそんな男達にまとわりつく女達もさほど賢そうでもない。金も体も男に依存している。
ワンシーン、ワンカットが多用され多彩な人物がフレームの中に右に左に出入りする。その人物捌きの見事さに惚れ惚れする。
英語と中国語を使い分ける、口さかない美容師を除いて男達は働きもせず自堕落に生活している。パリから男を追って台北にやって来たマルト(ヴィルジニー・ルドワイヤン、無茶苦茶キュート)がチンピラグループ四人と出会うことで物語が進んで行く。
マルトを金づるにしたいチンピラ達、マルトが追う不誠実な英国人、その英国人のまた別の女。チンピラグループの一人、レッドフィッシュ(唐徒聖)の父親は事業破綻でヤクザに追われている。人物と人物がループ状に繋がって行くスリル。
チンピラグループから抜け出そうとする純情なルンルン(柯宇綸)とマルトの恋情が針に付いた糸のように人々の関わりを縫う。その結果、二人の磁力が強く惹かれ合うラストは情感に溢れていて感動的。それが「鼎泰豊」本店の前でのロケというのも楽しい。
ヤクザの役で呉念眞が出ていて(可笑しい)、エドワード・ヤンとの協働の絆を感じる。
それも含めてあの頃の台湾ニューシネマの熱気が伝わって来て、しみじみ佳き時代だったなと。
エンドロールに林海象先生の名が。
![台湾新電影(ニューシネマ)時代 [DVD] 台湾新電影(ニューシネマ)時代 [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/61kJQ1Cq7wL._SL500_.jpg)
