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「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」監督キャリー・ジョージ・フクナガ at TOHOシネマズ西宮OS

The Official James Bond 007 Website | No Time To Die JP

www.imdb.com  公開が延びに延び、待ちに待ったボンド25作目、公開初日に駆け付ける。

これからご覧になる方へのエチケットとして、ここで書けることは少ない。

書けないことの方が多い一方、書いておいた方が良いこともある。

 ボンドの恋の相手は時代と共に変遷してきたが昨今のジェンダー論に則ったキャスティング(それ以上は多くを語らないでおく)だなという印象のマドレーヌ(レア・セドゥ)、イタリアのシックなホテルでの逢瀬はどこだろうと調べると

マテーラが『007』最新作のロケ地に 市民は見た『No time to Die』のバックステージ | イタリア好き

バジリカータ州マテーラというところ。

  アストンマーチンのドライブの空撮に重なってあの「女王陛下の007」('69)の主題歌サッチモが歌う「We Have All The Time In The World」のインストバージョンが。

 ってことは結婚したがもしや、という想像がつかなければならない。

 すぐさまお約束のバリバリバリのアクション、アストンマーチンに仕込んだガトリング砲はマカロニ"ジャンゴ"ウェスタン由来というシャレか。イタリアだから。

 ロンドンのM(レイフ・ファインズ)の部屋にチラリと映る日本風の版画、伏線になっている能面、後半に至って北◯領◯まで出て来て(瀬戸内の大久野島がモデルか?)、その中の基地の枯山水、悪党サフィン(レミ・マレック)は何故か日本趣味で道着を来ていて畳に正座。対するボンドまで‥(伏せておく)

この基地は「007は二度死ぬ」('64)の阿蘇山火口内の基地由来かな。

 フクナガ監督、この映画の底流に流れるテーマを「血脈」としているのか、自身の名前に由来する国の文化をあちこちに刷り込んで来る。脚本・原案のクレジットに監督の名前があるのはこのシリーズでは初めてではないかと記憶する。

 内容についてはこれ以上は書けない。キューバでボンドに助太刀するパロマ(アナ・デ・アルマス)こそが正統派ボンドガールであろう、が、しかし!ボンドとのお手合わせなしにあっさりと引き下がる辺りがイマ風(不満だ)。

 ともかく。

エンディング曲で落涙。

愛はすべてを越えて

愛はすべてを越えて

  • provided courtesy of iTunes

 

 そうか。

ここにこの歌の詩を貼っておく。

blog.livedoor.jp

女王陛下の007」の裏焼きだったか。

26作目の展開も想像がついた。

クリストファー・ノーランもそうだが、玄人筋はみんなこれが好き↓

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