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1974年作品。
国籍はスペイン、エンドロールにポスプロはマドリード、音響仕上げはローマと出ていた。クレジットはスペイン語、台詞は英語。
IMDbによると、山小屋の内部セットはロンドンのパインウッドに実寸大で作られたらしい。山小屋シーンが無駄に長いのはそのせいか。更にそのセットデザイナーはアカデミー賞を二度受賞しているジル・パロンド。ウィリアム・ホールデンの出演といい、B級テイストなのに謎に金がかかっている。
権利の問題なのか、ネガが発見されたからなのか不明だが、何故か今頃になってデジタルリマスター再上映となった。
ピーター・フォンダの出演リストによると「ダーティメリー・クレイジラリー」('74)と「悪魔の追跡」('75)の丁度間となっていて、両作を当時封切りの映画館で観ているのに何故かこれだけは見逃していた。
↑この二本は今でも繰り返し観るほど好きな映画だが、本作「ダーティハンター」はどうにも突き抜けないどんよりとした映画だった。
なんの罪もないただ不倫しているだけのカップルを誘拐、山小屋に軟禁するハンター三人組という日活ロマンポルノにありがちな設定。時代からするとロマンポルノの方が本作を「参考」にしていたのかも。
先にも書いたが、山小屋での軟禁シーンが無駄に長い。彼ら三人組がずっとOLD GRAND-DADを呑んでいるのが興味深いが、ベトナム帰還兵らしいのは会話から嗅ぎ取られるも、病んでいると言うより単純な粗暴さが際立つ。
ペキンパー「わらの犬」('71)の影響もあるのかも、いやあらためてペキンパーは優れた演出家だったと認識。
軟禁した人質をマンハントの標的にしておきながら、返り討ちに合うと仲間の遺体を抱いて泣くというのは、アメリカという国が勝手にベトナムに侵略、罪なき民を殺戮していた時代のメタファーのようでもある。ヨーロッパ系のスタッフが多い(監督は英国人)本作の冷めた目線がそう感じさせる。
ネタバレ承知で言うが、彼らを成敗するウィリアム・ホールデン、ラストの障がいのある孫の扱いは、どうなのあれは。
原題は"OPEN SEASON"、狩猟解禁といったところか。
とまれ、時代の匂いを嗅げた珍作。
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