映画和日乗

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「再会の奈良」監督ポン・フェイ at 宝塚シネ・ピピア

映画『再会の奈良』公式サイト

 奈良県御所市を舞台に、日本に帰国した中国残留孤児の消息を尋ねる養母と彼女を助ける地元の人々のお話し。

 悲痛な孤児の来歴をアニメでさっぱりと説明して、来日した養母のどこかのほほんとした過ごし方を丁寧に見せて行く。

 テレビがデジタル化以前のものだったり、スマホが出てこなかったりと時代背景がいつなのだろうと思って見ていたが2005年頃の設定らしい。

 ならば。

 養母と親切な元警官(國村隼)が訪ねるある帰国者家族の家。そこで小学生くらいの子供がいる母親が、満蒙開拓団の写真を指差して「これが一歳の頃の私」というシーン。

 満蒙開拓団が戦時中の1940年代。2005年ならだいたいこの女性は60代のはず。

演じた女性がまず60代に見えない。40代だ。小学生くらいの子は私の記憶が間違っていなければ孫ではなく娘。

 これ、スタッフ一同誰も指摘しなかったのか。それとも役者が見つからなかったか。

この女性の唐突な歌とダンス、ラストの無言の歩きに「グッバイ・マイ・ラブ」が重なるなどエグゼクティブ・プロデューサーを務めたジャ・ジャンクーの匂いが。