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月曜昼12時の元町映画館で満席という体験は初めてだ。ヒットでしょう。
それほどこの50年前の事件が、今の日本にとっても喫緊の課題だという事だろう。
1975年の10月24日にアイスランドで起きた全女性の90%がその「立場」を捨て、連帯行動を取った日を当事者のインタビューを中心にセンスの良いアニメーションも交えて描くドキュメンタリー。
決して男性嫌悪ではない、ただ平等であって欲しいという主張。
気になったので(映画の中では語られない)のでアイスランドの主流宗教を検索してみると福音ルーテル派とのこと。
本編では「スト」と主張する人達と「ストは共産主義者のようで嫌だ」と言う「右派」が出てくる。「右派」は何を持って右派なのかは示されないが、宗教的に「より敬虔」である人々だと想像される。
ただ、右派であろうがなかろうが'75年当時のヨーロッパなどまだまだ女は家庭、であった筈だ。
本編で刮目すべきはジェンダーギャップ解消を訴える人々のなかに政治家がいないことだ。運動家、と呼べなくもない人はいるが基本的に市井の人々である。
軍の艦船で働く三人の女性のエピソードが泣かせる。船室に籠城して「皿洗い」を拒否する。そして海上からデモ当日に連帯の電報を打つ。
さて、その後のアイスランドは
となる。
一方日本は
148カ国中118位。
何かことを起こすとすぐに「‥‥の声も」と両論併記のつもりがただの足の引っ張り合いにしかならない我が国において、羨ましい、だけど日本人には無理と下から眺めているだけで良いのか。それではジェンダーどころか50年遅れのギャップである。
少なくともこの日の映画館を満席にした日本の善なる女性と私を含め少数の男性は身の回りで何かを始めるきっかけにはなるだろうと思う。